6月に届く予定の 3Dプリンターが2ヶ月遅れて、やっと届きました。
上海のロックダウンの影響だと思われます。
まさに忘れた頃にやって来た、初めての3Dプリンターです。
Magician X
届いたのは、2022年8月13日
早速開封して、中身を確かめます。
中身はこんな感じ。
組み立ては簡単。
ベースの台座の上に鳥居型のフレームを6個のネジで固定するだけです。
この後、配線を接続して出来上がり。
あまりの簡単さに驚愕しています。
Magician X はオートレベリングで自動調整できるので
早速、ディフォルトで印刷してみます。
組み立て何の調整もしないで、こんなものが出来ました。
全く知識のない初心者の私にも簡単に印刷できました。
かなり精度の高い割に、比較的低価格で購入できます。
8月18日現在 66,800円 (26% off)で売られています。
少し使ってみて、レポートにまとめてみたいと思います。
Magician X の仕様
Magician X はかなり精度の高い仕様になっています。
しかも、オートレベリング機能があり、16点のメッシュレベリングで自動補正します。
タッチパネルのスイッチを押すだけの簡単仕様です。
付属のSDカードの中に、2種類のサンプルデータが入ってました。
ひとつは初めてプリントした孫悟空(?)で、
もうひとつのデータを印刷した結果がこれ。
どんな造形物ができるのか分かりませんが、土台の部分が剥がれてしまいました。
原因も対処方法もわからないので、後の課題ということで、一旦パスしておきます。
とりあえず、いろんなものを印刷してみて、
成功と失敗を経験しながら、対処方法を学習していこうと思います。
そして、次に印刷したのが、できるだけ平べったい造形物にしました。
これは成功。
でも印刷に4時間かかりました。
3D プリンターは時間がかかるのがネックですね。
さあ、どんどん印刷していきます。
Magician X の機能
オートレベリング
3Dプリンターで重要な水平調整(レベリング)は作品の精度にも影響する大事なポイント。
機種によってはネジで手動で毎回調節するなど手間がかかります。
Magician Xにはオートレベリング機能があり、16点のメッシュレベリングで
ベッドの傾きを自動補正してくれます。
ボタンを押して眺めているだけで精度の高いレベリングが自動で行われるので、とても快適です!
今日はネットやYutube でよく見かける、船のフィギュアを印刷してみました
今日も全てディフォルト設定での印刷です。
サポート材が、思っていたよりも強力に付いているので、
剥がすのが大変でした。
特に、船のキャビンのサポート材にかなり手こずりました。
ニッパとラジオペンチ、精密彫刻刀を使って、何とか剥がしました。
ただ、ラダーの上半分が欠けてしまったのが残念です。
サポート材の除去方法を考えないといけないですね。
ダイレクト式エクストルーダー
3Dプリンターでは一般的なPLA樹脂はもちろん、
ダイレクト式エクストルーダーを採用することで造形が難しいABS樹脂の造形や、
柔らかいTPU樹脂など軟性フィラメントでのプリントも可能です。
作品づくりの幅が広がります。
3Dプリンター用のSTLデータを無料ダウンロードできるサイト
で面白そうなデータをダウンロードしてみました。
Cura スライシングソフトでスライスします。
Magician X のマニュアル通りに設定してスライスします。
印刷に4時間かかりました。
とりあえず、今日も成功しました。
ただ、プラットフォームにうまく定着しないで、剥がれることがあります。
対策を調べることにします。
図書館でも使えるほどの静音設計
Magician Xは静音モータ ドライバ TMC2209を使用しており、
印刷中も40-50db程度ととても静か。
40-50dbは図書館や閑静な住宅街程度の音量です。
実は、この静音性が Magician X に決めた理由です。
細かな性能に関しては、素人にはわからないので、ほとんど考えていませんでした。
実際の稼働音は、かなり静かで満足してますが、
昼間なら問題ないのですが、夜中だと気になるかも知れません。
他の3Dプリンターを使ったことがないので、
一概には言えませんが、十分満足できると思います。
今日は、Ultimaker Cura のディフォルトの設定で印刷してみました。
第1層が、プラットホームに上手く定着せず、
かなり表面が崩れてしまいました。
とりあえず、Magician X のマニュアルに従った設定をいじることにします。
パラメーターがたくさんあって、どう変化するのか見当もつかないので
しばらくは、失敗を繰り返しながら学習していきたいと思います。
組み立てが簡単ですぐに使える
Magician X は6本のボルトで止めて、配線を繋ぐだけです。
10分程度ですぐに使えます。
日本語の説明書や、タッチパネルも日本語対応です。
専門の知識がなくても、すぐに3Dプリントを楽しむことができます。
今日は、エッグスタンドを印刷します。
今日は、うまく印刷できました。
サポート材でがっしりと固定しているので、剥がすのが大変そうです。
サポート材を綺麗に剥がすのは難しいですね。
細かいところのクズがきれいに取れません。
ヤスリを使うより、精密マイクロナイフで地道に削っていくしかないのでしょうか?
精密マイクロナイフを数種類揃えた方がいいかも知れません。
他にいい方法があったら、教えてほしいものです。
ガラスプラットフォーム
造形物が反ったり割れたりするのを抑えるためのヒートベッドは
カーボランダム・ガラスプラットフォームを採用し、製作物の取り出しがかんたんです。
また、傷のつきにくい加工をしているので、印刷物の精度も安定します。
取り出しが簡単とありますが、かなり硬く接着しています。
スクレーパーを使っても、少し手こずります。
これが普通なのかも知れませんが、剥がす時にプレートが動いてモーターに負担になるようで
力が入りにくいです。
これも最初のうちだけて、そのうちガツガツ剥がしてしまうかも知れませんが。
きれいな造形の花瓶が出来上がりました。
高さが15cmあり、印刷に14時間かかりました。
3D プリンターの印刷に時間がかかることはわかっていましたが、
実際やってみると、思った以上に長く感じます。
音が静かと言っても、夜の静寂の中では、かなり気になります。
何か工夫が必要かも知れません。
大きいサイズも印刷可能
印刷範囲が230x230x260mm と大きいサイズの印刷も可能です。
今日は、ちょっとオシャレな洗濯バサミを印刷してみました。
一見、きれいに印刷できているのですが、
実際、使ってみると、この通り。
最も力のかかる部分が壊れてしまいました。
印刷の精度もあまり良くありません。
パラメーターを変更すれば、きれいに印刷できるのでしょうが、
まだ、その知識がないのでお手上げです。
フィラメントにもっと強度のある素材を使えばいいのかも知れませんが、
それは、もう少し先の研究課題にしたいと思います。
それに、デザインにも問題があるような気がします。
明日は、違ったデザインの洗濯バサミを印刷しようと思います。
途中で印刷が止まっても安心
停電や故障などのアクシデントで印刷が途中でストップしても、
動作停止時に自動で記録を保存し、電源を入れ直すと途中から再開する
「レジューム機能」がついています。
フィラメントがなくなったり壊れたりすると、フィラメント検出器が自動的に警告して
印刷を停止します。
印刷時のアクシデントにも自動で対応し、スムーズに印刷を再開できるので
印刷失敗するリスクが無くスムーズにお使い頂けます。
昨日、洗濯バサミの印刷に失敗したので、別のデータをダウンロードして
印刷してみます。
大きさが3種類の洗濯バサミを作ってみました。
挟む力はほどほどあるので、とりあえずは使えそうですが、
耐久性は心持たなく感じます。
閉じる力が、だんだん弱くなるような不安があります。
PLA フィラメントよりも強度の高いフィラメントを使ったほうが良いかも知れません。
稼働部のない物の方が向いている気がします。
感想
約一週間使ってみて感想を話してみたいと思います。
とにかく、初心者に優しい仕様になっていて、
組み立てから印刷まで、何の調整もなしに進めることができます。
印刷の精度に関しては、十分ではないようですが、とりあえず失敗なしに印刷できます。
精度に問題があるのは
先日製作した花瓶が水漏れすることです。
肉眼では、水漏れの箇所を発見できませんが、
側面と底面から、ジワリと水が染み出します。
花瓶をもう少し肉厚にするか、
今はやり方はわかりませんが、精度を上げて印刷する必要があるようです。
騒音に関して、すごく静かなのですが、夜中に動かすには少し気になります。
ギリギリ耐えられる音かな、て感じで
さらなる静穏に期待したいと思います。
結論として
初心者には、優れた選択肢の一つになると思います。
これから使い込んで
より精度の高い造作物が印刷できるようになりたいと思います。
今日は、バスルームの石鹸置きを作ってみました。
素晴らしい造形の石鹸置きですが、水垢とか汚れが取りにくいように思えます。
そして、いろんなものを作るのが楽しくなり、
ぜひ、CAD を使ってオリジナルの創作物を作りたいと思っています。
そろそろ、CAD の勉強を始めます。
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