我が家のボーダーコリー

我が家のボーダーコリー

 

我が家のボーダーコリーを紹介します。

ケンザブロウ 通称 ケン
ブラック&ホワイト 2011年6月3日 〜 2018年12月30日

7年半の短い生涯で沢山の思い出を残してくれた最愛のパートナー。
この物語の主人公。

イチハ 通称 イチ
レッド&ホワイト 2012年5月2日 〜

問題児ケンのパートナーとして迎えた、メチャクチャ人なっこい、ブリーダーさんお勧めの子
ケンの半分もかまってやれなかったのが心残り?

 

ボーダーコリーがやって来た

ケンザブロウ

2011年9月4日に北海道から我が家にやって来ました。

すごく可愛い! すごくヤンチャ! 猫のような俊敏な動き! これがボーダーコリーなんだ。

ボーダーコリーを飼うのも、室内で犬を飼うのも初めてで、不安いっぱいのスタートでしたが、”トイレしつけ”はブリーダーさんがしてくれていたのでなんの問題もなく、まずは順調な出だしとなりました。

ここでちょっと犬の飼育歴をお話します。

初めて飼ったのがアラスカン・マラミュートのケンタロウ、人懐っこい大型犬。立ち上がると人と同じ高さになる、とんでもない力持ち。

2代目がジャーマンシェパードのケンジロウ、嘱託警察犬の優秀な犬。東日本大震災の停電の中、余震が怖くて足元から離れなかった気弱な面も。

そして、3代目がケンザブロウ、それが超問題児だったのです。

 

超問題児、ケンザブロウ

ケンザブロウ

初日から、すぐ懐いてくれて楽しい毎日が始まったのですが、どうも懐いてくれたのは私だけで、家族にさえ警戒心を崩さず、強度の人見知りのようでした。

家族も毎日、手から餌を上げて、馴れさせようとしたのですが、警戒心を解くまでに1ヶ月もかかり、厳しい未来が予想されました。

まして他人には、より強い警戒心をいだき、後退りして、頭を低くし、唸り声を上げます。襲いかかることはないのですが、決して自ら人に近づこうとはしません。

子犬なので他の人達も脅威に感じることはなく、自然に接してくれているのですが、触るのはちょっと怖いみたいでした。

そしてもうひとつ、車に乗るのが大嫌いで、しかも車酔いをします。

エンジンを掛けると暴れだし、50mも走れば、オシ◯コしたりウ◯コしたり、おまけにゲロも吐きます。

車に乗せられないと、動物病院にも連れて行くことが出来ないので、それから毎日、車に乗る練習をすることになり、汚れたゲージを洗うことが日課になりました。

いつも散歩に行く1km離れた公園まで、車で行けるようになるのに1ヶ月もかかりました。

その頃から、だいぶ車に慣れてきて、普通に乗れるようになり、それからは比較的順調に距離を伸ばし、1時間位なら嘔吐せずに乗れるようになったので、色んな所に出かける楽しみが、新しい世界を開くきっかけになりました。

しかし、人に対する警戒心は、警察犬訓練所で教わった、服従訓練に従い、特に”マテ”を徹底的に教え、人が居ても”マテ”が出来るように、毎日練習を続けましたが、なかなか光が見えず、憂鬱な日々が続きました。

そして、服従訓練を始めて半年後、散歩の途中のこと、犬好きの女性が近づいてきて「触ってもいいですか?」と聞いてきます。

ケンに”マテ”をかけ、「危ないですから、気おつけてください」、「大丈夫です」とその女性。

心配で首輪を掴んでいたのですが、その時ケンはピクリとも動かず、じっとしてその女性に頭を撫でさせました。初めて他人に体を触らせたのですが、目はじっと睨みつけ警戒心を解いたわけではなく、成り行きを見ていたような感じでした。

けれど、ひとつの大きなハードルをようやく越えられた、すごくホッとしたのを覚えています。

それからも、毎日の訓練を続けて行くことになります。

 

イチハ登場

ケンとイチハ

ケンが家に来て8ヶ月がたち、性格のの改善にはまだ時間がかかりそうなので、ブリーダーさんに相談して、新しい子犬を迎えることにしました。

イチハはブリーダーさん推薦の 人にフレンドリーな子犬で、 誰にでも尻尾を振って 顔にペロペロするような、人懐っこく、家に来た日も夜泣きをしない大人しい子犬でした。

ケンもイチハの影響を受け、人と上手く触れ合えるようになることを期待して、初めて2匹の犬を飼うことになり、にぎやかな我が家が、さらに騒がしくなりました。

心配していた相性もバッチリで、人には厳しいケンも犬にはとてもフレンドリーで優しい面があることが分かり、今後の成り行きに期待をもたせる出会いとなりました。

イチハは臆病であると同時に弱虫で、子犬や子猫、鳩にさえ怖がって近付こうとしません。ドッグランでは恐怖のあまり動けなくなり、オシッコを漏らすような犬が苦手の性格でした。

そんなイチハが唯一強気で接する事ができるのはケンだけです。

イチハの理不尽な、わがまま攻撃を優しく受け流し、されるがままにじゃれ合います。ケンの堪忍袋の緒が切れるまでは、微笑ましく和やかで心癒される時間です。

イチハはケンが大好きです。ケンはイチハを妹分としていたわり、弱虫のイチハを外敵から守ろうとします。

これなら、全てが良い方に進んでいくと信じて疑う事はありませんでした。

 

発病

お散歩

この時、希望のある楽しい日々は長く続かず、暗い影が近づいていたのです。

ケンは子犬の頃から胃腸が弱く、食べ過ぎると下痢をしてしまうので、食事の量を減らし、回数を増やす方法を続けていました。多分、遺伝的な問題なのだろうと思っています。

イチハが家に来てすぐの頃、ケンが突然痙攣を起こしました。痙攣と言っても歩行が困難になる位の軽いもので、5分位でもとに戻りました。1ヶ月後、2回目の痙攣が起こったので、動物病院に連れて行ったところ。予想通り「てんかん」でした。それ以来、闘病生活が始まり、死ぬまで薬を飲み続けることになりました。

痙攣が起きたのは、この時の2回だけで、それから何事もなく、ずっと元気で健康であると思い込でしまってました。

死の直接の原因は「てんかん」ではないのですが、飲み続けた薬の影響が無かったとは言えない気がします。

この頃、大きな転換点がやって来ます。アジリティとフリスビーとの出会いがケンをダメ犬から普通の犬に変えていきました。

 

あるボーダーコリーの物語

1章 我が家のボーダーコリー。
2章 ドックスポーツとの出会い
3章 トラベル&トレッキング
4章 ありがとうケンザブロウ、そしてさようなら

 

ボーダーコリーの思い出(アルバム)

   天国のケンザブロウに捧げるアルバム

 

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