子犬と遊ぶのは楽しいです。このために子犬を飼ったようなものです。
でも可愛さに釣られ何も考えずに遊んでしまうと、とんでもなく、わがままな犬に育ってしまうことがあります。子犬は小さな野獣です。そのまま大きな野獣になってしまっては、さすがに取り返しが付きません。
遊びの中に、しつけや服従訓練といった要素を混ぜながら、犬にストレスを与えることの無いよう自然な形で接するのが理想の環境です。それは、飼い主が主人であることを理解させると同時に、楽しいパートナーであるとも認識させる必要があります。
アジリティやディスクドッグといったアクティビティを楽しみたいなら、強い信頼関係を築いたパートナーとして犬と飼い主が一緒に成長していく事が大事です。
このことをわきまえて、たくさん遊びましょう。ほったらかしなんて、ありえません!
おもちゃを選ぼう
犬のおもちゃは沢山ありますが、簡単に壊れます。一日でゴミ箱に直行したおもちゃには、ため息しか出ませんでした。いろいろ試した結果(全てのおもちゃを試したわでではないので)、あくまでも私見ですが、オススメのおもちゃを紹介します。
パピーコング M
子犬用のラバーのおもちゃです。中に餌を入れて遊ばせるようですが、入れなくてもガリガリかじって遊びます。子犬は歯が抜け替わるまでガリガリやります。耐久性があるのが一番のポイントです。
フィッチ! Sサイズ
天然素材の噛みやすいデザインの棒です、噛んでいる内に飲み込んでも無害で、投げたり引っ張ったり、遊びにも使えます。歯が抜け替わる前の子犬に有効です。ただ、これを与えると庭の枯木をガリガリされるので、また与えるかはチョット微妙。
ロープのおもちゃも、けっこう遊んでくれます。上のフィッチと同じようなものですが、値段が安い分、こちらがオススメ。
とにかく、家具やテーブルの足をガリガリされたくなければ、何かひとつ用意する必要があります。子犬は好奇心が旺盛で、目にしたものを自分の口で確かめずにはいられないのです。
ガリガリをいたずらと思わず、学習の過程であるくらいに思って、温かい目で見守りましょう。
トライアルボール S
犬と遊ぶのにボールは必需品です。
犬は動くものに反応します。これを転がして持ってこさせるのが、ディスクドッグへの最初のステップになります。なかなかうまく行きませんが根気よく続けましょう。これをクリアできればディスクドッグは目の前です。
トライアルボールはJFA(日本フリスビードッグ協会)の推奨なので載せてみました。
スカイドック フリスビーディスク S 2個入り
ディスクドッグトレーニングの最初のステップ、フリスビーの形に慣れさせましょう。転がして追いかけるようになれば締めたものです。
これもJFA推奨のフリスビーです。
スカイドッグ フリスビーディスク M
フリスビーを覚えるのは簡単なので、子犬、小型犬用のフリスビーを用意していても良いかもしれません。ボールや木の棒などを取ってくるようになればフリスビーに飛びつくのも時間の問題です。
他にもいろんな、おもちゃがあるので、愛犬のためにいろいろ与えてみましょう。
ぬいぐるみはすぐ壊れるので、ラバーの方が良いんだけど可愛くないんだよな。
遊びと”しつけ”は同時進行で
おもちゃを与え、遊ぶのを見て癒やされているだけでは、もったいない。
子犬との遊びは、人と犬との主従関係を確立する第一歩です。たくさん遊んであげましょう。
その時気をつけたいのは、”ほめる” ”叱る” のメリハリを付けることです。恥ずかしいとは思わずにオーバーアクションで対応しましょう。
そして、掛け声を統一しましょう 特に叱る時は ”いけない” か ”だめ” のどちらかひとつにします。
犬は人の言葉(単語)を覚えます。ですので最初のうちは一つの言葉で覚えさせたほうが理解が早いと思われます。そのうち両方使うようになっちゃんですけどね(^_^;) その頃は犬の方で人に合わせてくれます。たぶん。
おもちゃを引っ張る遊びをしよう。
子犬は本能で動く、小さな野獣です。気に入たものは口に喰わえて離そうとしません。
ロープのおもちゃを与え、”ちょうだい” と言っておもちゃを引っ張りッコします。しばらく遊んだら離してやります。
これを何回か繰り返していると、子犬の方からおもちゃを持ってやって来るようになります。
これが子犬とのコミュニュケーションのスタートです。
子犬と楽しく遊べるようになったら、次のステップに移ります。
おもちゃを引っ張る遊びの最中、”だせ” もしくは ”はなせ” の掛け声そかけ、子犬がおもちゃを離すまで、掛け声を続けます。掛け声は強い口調で言う必要なく、普通のトーンで話しかけてください。
遊びと思っているので、子犬はすぐには離しません。でも、いつまでも離さないでいると、飽きておもちゃを自分から離します。その時オーバーに褒めましょう。
命令に従えば褒められる。と認識させるのが服従訓練の最初の一歩です。
これを繰り返すことで、主従関係がはっきりして、主人の命令を第一に聞くようになります。
叱る時は強い口調で”いけない”と言いましょう。叱られているのを遊びと勘違いされないように毅然とした態度で子犬と接しなければなりません。
主従関係な確立すれば、遊びの中に秩序が生まれます。そうすれば遊びが楽しく楽になります。
そして次のステップに進みましょう。
ボールを転がして遊ぼう。
子犬は動くものに反応します、そしてボールが大好き。
ボールを転がして興味をもたせ遊ばせます。ボールを口から引っ張り出すことはせず、 ”だせ” または ”はなせ” の命令を出します。自分からボールを離すことを徹底します。離したら褒めることを忘れないでください。
十分に慣れてくれば、ボール遊びがしたい時、自分からボールを持ってきて、”投げて、投げて”と催促してきます。そうしたらいっぱい遊んであげましょう。
ボールを取って来るようになったら、フリスビーを転がして遊びましょう。
ディスクドッグへもう少しです。
芸を教えよう。
芸を教えてみんなに自慢しよう。
服従訓練をして、左側にピタッと付いて、お散歩している犬よりも、「お手」「おすわり」「ちんちん」とか出来る犬のほうが受けが良いですし、人気者になれます。(^o^)
芸も遊びの一種です。遊びと同じように芸を教えるときも、”しつけ”や服従訓練を意識して楽しみましょう。
”お手”と言いながら片方の前足を持ってやります。何度か繰り返している内に ”お手” で前足を上げるようになるので、それを手のひらに乗せてあげましょう。褒めることも忘れずに。
”おかわり”も同じ要領で、出来るようになります。
そうしたら、カスタネットを手に持って ”お手” をします。音がなるとすごく驚くので、様子を見ながら音を鳴らす練習をします。”ちん””どん””しゃん”、なんでも良いので新しい命令語を作ります。
音を鳴らせるようになったら、カスタネットを床において、それをゆびで指して ”ちん” と言います。それで音を鳴らすことが出来るようになれば締めたものです。
いろんな音の出るおもちゃの楽器を並べて、”ちん””どん””しゃん” で演奏ができます。楽しいですよ。
この頃になると、餌のご褒美を使ったほうが成果が出るかもしれません。覚えることが多くなり飽きてしまわないように、ご褒美で釣ります。
足を開いて、8の字に足の間を潜らせるのは、餌を両手に持って犬を誘導してあげましょう。
”スルー” と声をかけるのはアジリティにつながって良いかもしれません。
これが出来れば、一歩づつ歩きながら足の間をくぐらせすのは簡単です。
公園でやれば目立つこと請け合い。
方足を伸ばして座り、伸ばした足の上を”ジャンプ”の掛け声で、左右に飛ばす。手に餌を持って、左右に誘導すると、簡単にできます。
ジャンプを覚えれば2つの応用があります。
ひとつは、背中を飛び越えさせること。うつ伏せにねた状態でジャンプさせます。それが出来たら膝をついた、四つん這いの姿勢でジャンプさせます。ボーダーコリーなら馬跳びの姿勢でジャンプさせることが出来ます。
もう一つは、立って餌を持った手に向かって、ぴょんぴょんジャンプさせます。”ホップ”と言って、浮いてる体を優しく抱いてあげます。抱かれることに慣れるようになれば、公園で遊ばせていて、”来い”で呼び戻し、手前で”ホップ”でジャンプさせ、胸で受け止める。という格好いいアクションが出来ます。
芸は工夫次第でいろんな事ができるので、たくさん試してください。
一つの作業を犬と一体となって行うことが、犬との信頼関係を強くし、最高のパートナーへと進化していくことになります。アジリティやディスクドッグとして、一緒に遊びたいなら、ぜひ、沢山の芸を仕込んでください。
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