トラベル&トレッキング

”しつけ”がしっかり成され、信頼関係が出来上がれば、楽しい体験は無限に広がります。

初めは愛犬と旅行に出かけましょう。室内飼育している犬だけに許されるホテル泊や、どんな犬とでも出来る車中泊。形体はいろいろありますが、行動範囲が広がれば写真の数とともに、思い出も増えていきます。

散歩は道があれば、どこでも出来ます。家の近所から旅先の公園、田んぼの畦道、小川の土手、散歩の範囲を広げていくと、登山道も散歩道になり得ます。

騒音も、大気汚染もなく、木漏れ日の中、小鳥のさえずりと新鮮な空気を浴びてのお散歩は、幸せな気持ちにさせるに十分な魅力があります。

 

愛犬とお泊りしよう

ホテルに泊まるのは楽しいく、とてもリラックスできます。室内で飼育したのはボーダーコリーが初めてなので、愛犬とホテルに泊まるのも初めての体験でした。テラスのある部屋は、特にお気に入りで、煩わし時は外に出して遊ばせると、2匹でじゃれ合い、それを見ているだけで心が和みます。

愛犬と食堂でとるディナーも楽しい思い出です。長い時間じっとしているのは、流石に難しいですが、迷惑のかからない程度に愛嬌を振りまいてくれるのが、楽しいひと時に花をそてくれます。

ホテルの食事

お泊りが出来るようになれば、行動範囲が大きく広がります。これは、犬にとってと言うより人に大きなメリットをもたらします。旅行は人生の目的のひとつなのだから。

行動範囲が広がれば、日本全国、何処にでも公園があり、車を止めてお散歩出来ます。小さな公園に車を止めて、知らない町並みを散策するのも、旅の楽しみのひとつです。

そんな旅行を重ねていると、観光地に行っても散歩がメインになり、あまりお金を使わなくなりました。

食事も犬同伴のレストランを探すより、コンビニのほうが便利でお財布に優しいことにも気づき、車中泊はもっとリーズナブルで、行動の自由と時間の自由が広がり、旅行の楽しさも広がりることが実感できました。

多少、手間はかかりますが、キャンプの経験があれば問題はありませんでした。

車中泊

荷室がフルフラットになる車だと、2匹の愛犬と車中泊が出来、とても快適に寝ることが出来ます。ケンは狭い車内で夜中にゴソゴソ動くのが可愛いです。

日帰りを含めれば、数えるのが難しいくらい、たくさんの旅行をしました。その一つひとつが楽しい思い出ですし、忘れられない思い出でもあります。

ケンは車に酔うので、1時間ごとに休憩して散歩をします。移動には時間がかかりますが、自分も軽く息抜きをしながらゆっくりドライブを楽しみます。

季節外れの海岸は、人がいないのでリードを外して遊ばせるのに最高です。早朝の公園も人がいなければリードを外して遊ばせます。車の移動中は狭いゲージに入っているので、ストレスがかからないように配慮が必要です。

 

トレッキングは至福のひととき

赤面山山頂

那須連山を一望できる赤面山山頂。

散歩の延長で道をたどっていたら山頂まで来てしまいました。山頂で飲む山コーヒーは至福のひとときです。ハイキングやトレッキングの楽しさは万人の認めるところ、近年の登山ブームもあって山歩きする人はけっこう多いです。

愛犬と山歩きしようとすると、それ相応に配慮が必要になります。先ず犬嫌いの人が、思っているよりもずっと多いと言うことです。特に狭い登山道で人とすれ違う時は、相手に十分配慮しなければなりません。ケンもイチハも「端で待て」で指示に従います。大概はそれで十分なのですが、犬嫌いの人のために犬のハーネスの取っ手を掴んだりして、犬が動かないことを態度で示すこともあります。

人の多い人気の山では、渋滞になったり、不快な思いをさせる可能性があるので、あまり人の登らないマイナーな山の山頂で人気の名山の山並みを遠望して楽しむことにしています。

それに、トレッキングは山頂を目指さす必要はなく、自然の中を楽しくお散歩できればそれで十分です。木漏れ日が気持ちいい、湖畔の林道を歩くだけでも満足度は十分です。

湖畔の散歩道

ケンとの一番の思い出は、丸沼高原スキー場を登った時、上り1時間40分、下り1時間をノーリードで一緒に歩いたことです。「愛犬と登山」と言う、文字道理、究極の夢が叶った瞬間でした。

しつけ教室からドッグスポーツへと訓練を重ね、とうとうここまで出来るようになったことが、この上なく幸せな気持ちにさせてくれました。

ケンもイチハも先行して登って行き、分かれ道ではそこで待っているし、間違えそうになって「こっちだよ」と呼んでやると、すぐ戻ってくる。途中何回か水分補給のため木陰で休憩する時は、足元で座って待っている。

頂上で沸かしたモカブレンドの香が、爽やかな風に漂って至福のひとときに色を添えてくれました。

犬の”しつけ”と訓練の大切さ、その地道な努力に対する最高のご褒美を実感できた、ある夏の日の出来事でした。

本当にたくさんの思い出を残してくれたケンザブロウ、短い生涯を閉じるのに、あまり時間は残っていませんでした。

 

あるボーダーコリーの物語

1章 我が家のボーダーコリー
2章 ドックスポーツとの出会い
3章 トラベル&トレッキング。
4章 ありがとうケンザブロウ、そしてさようなら

 

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